清水のFWノバコビッチ(34)が10日、明日12日に迎えるホーム大宮戦(午後3時、アイスタ)に向けて闘志を燃やした。この日は完全非公開で約1時間半の調整。今季清水に加入後、古巣との初対戦が2日後に迫り「自分にとっては特別な試合。自分が点を取れれば最高だけど、とにかくチームの勝利を考えていきたい」と話した。

 前節甲府戦では、前半22分に相手DFのパスミスを拾うと、DFとGKを引きつけた絶妙なラストパスでFW長沢駿(25)の公式戦5試合連続ゴールをお膳立て。今季リーグ初の完封勝利を呼びこんだ。得点からは公式戦4試合で遠ざかっているものの、アフシン・ゴトビ監督(50)は「調子も状態も良く、モチベーションも高い。毎試合鋭さを増しているし、今後ゴールを取っていけるようになる」と太鼓判を押す。

 昨年までの戦友とは、今季初の連勝とリーグ戦ホーム初勝利を懸けて戦う。FWズラタン(30)やFW長谷川悠(26)らとは今でも連絡を取り合う仲だが「ピッチ外では友人だが、ピッチ内では関係ない」ときっぱり。私情を捨てて古巣ゴールに襲いかかる。【前田和哉】