デビュー前も、試合中も、デビュー後も“小野ずくめ”!

 J2札幌MF小野伸二(34)のデビュー戦となる20日の大分戦(札幌ドーム)に向け、道内外の放送局があらゆる形で密着する。UHBは19日の前日練習を生中継することを正式決定。当日の試合を中継するスカパー!は「小野専用カメラ」を設置する。HTBはデビュー後の26日に特集を組んで紹介するなど、徹底マークする。

 後半戦の絶対的キーマンとなる小野を、道内外の放送局が徹底的に追い続ける。最終チェックとなった13日の練習試合では主力組に入り先制点の起点になるなど活躍し、大分戦でのデビューが確実になったことを受け、UHBは試合前日の19日に札幌ドームで行われる直前調整を生中継することを決めた。「試合直前の小野選手の動きや意気込みを伝えたい」と同局関係者。練習の生中継は極めて異例で、9時55分から放送される「サタすぽ」内で、小野の練習風景と、デビュー戦に向けた生声を伝える。

 最も注目を集める試合中の動きにも密着する。大分戦を中継するスカパー!は、通常よりカメラを1台増やし、6台体制で大分戦に臨む方針だ。6台目は、小野のプレーを追うための専用カメラで、制作関係者は「小野選手のプレーをしっかり視聴者に見せたいので」と設置理由を話した。

 試合が終わっても、小野へのマークは続く。HTBはデビュー2戦目となる26日愛媛戦(午後7時、ニンジニアスタジアム)当日午前6時30分から30分間「小野伸二の選択」と題して特集番組を放送。STVは8月10日の京都戦(札幌ドーム)で小野合流後、初の地上波生中継を行う。各放送局が、デビュー戦だけでなく、ピッチ内外、多様なスタイルで小野を取り上げる。

 札幌初陣が近づく小野は「たくさんの人に喜んでもらえるよう、あと5日間、最高の準備をして、いいパフォーマンスにつなげたい」と万全の状態で本番を迎えるつもりだ。各局が生中継したテレビ塔会見から1カ月。W杯3大会を経験した天才MFへの熱視線は、まだまだ冷めそうにもない。【永野高輔】