J2札幌のMF中原彰吾(20)が14日、A契約記念ゴールを誓った。19日の富山戦(富山)で35分間出場すれば、年俸上限なしのA契約に移行する900分出場を突破。前節の千葉戦まで8試合連続先発出場中の若武者が、バルバリッチ監督の起用に応え、J1昇格に望みをつなぐ1発をプレゼントする。

 札幌宮の沢での実戦練習で雨の中、中原はピッチ内を動き回った。プロとして最初の目標を目前に控え「(A契約には)自分の生活がかかっていますし、そこを目標にしてきました」。節目の日を確実にものにすべく、この日もアピールを続けた。

 入団2年目の今季は、夏の天皇杯2試合と、ここ8試合連続のリーグ戦先発出場で公式戦通算900分のA契約に残り35分まで到達した。同じ攻撃的MFの小野や砂川がケガ、荒野がアジア大会日本代表でチームを離れる中で出場時間を伸ばした。

 バルバリッチ監督は「チャンスで必ず顔を出している。あとは結果(ゴール)だけ」と期待する。19日の敵地富山戦へ、中原は「最後のところ(ゴール前)で仕事ができる選手がいい選手。富山戦ではそこで結果を出したい」と意気込んでいた。【中島洋尚】