昨年夏、ユベントスからBミュンヘンに加入したチリ代表MFアルトゥーロ・ビダルが、再び裁判沙汰に巻き込まれている。

 ビダルは2015年6月、チリ代表の主力として出場していたコパ・アメリカの大会期間中に飲酒運転をし、事故に遭うというスキャンダルを起こしていた。この際、フェラーリは大破したものの、幸いにもビダルは無傷。また同乗していた妻マリア・テレーザさんも肘の脱臼だけで済み、大事には至らなかった。

 交通違反を犯したビダルに下された処分は、2年間の免許停止、そして社会奉仕の一環として100足のスパイクを学校にプレゼントするというもの。しかし大衆紙「ビルト」によると、同選手はスパイクを100足集めることに苦労したため、その代わりに280万ユーロ(約3億6000万円)もの大金を子供たちに寄付したという。ところが裁判所は、このビダルの太っ腹な計らいについて「約束を破った」と判断。2015-16シーズン後半戦真っ只中の2月18日午前9時、チリの首都サンティアゴの裁判所に出廷することを命じた。

 ビダルの弁護士を務めるホセ・パブロ・フォルテーサ氏はチリ紙「ラ・テルセラ」に対し、「我々はスパイクよりもお金をプレゼントしたほうがいいと思ったんだ。そのほうが貧困など急を要する事態に対応できるからね。もちろんこの我々の決定も認められていたはずだ」と話している。また同紙によると、仮に出廷を怠れば同選手には罰金が科されるという。

 取決めを守らなかったとはいえ、すべてスパイク購入費用にあてられれば3万足は堅いほど、その寄付金は高額。ビダルの心中は、決して穏やかではないだろう。