4位ヘーレンフェインの日本代表MF小林祐希(24)は、アウェーで3位PSVとの大一番でダブルボランチの一角としてでフル出場した。試合は後半44分から2分間で2失点。3-4で逆転負けを喫した。

 強豪PSV相手にあと1歩のところで勝ち点を逃したが、小林は「みんな相当、一生懸命走ってたと思うし。個人を責めることはできない。ここで崩れたら意味がないので。先に目を向けていけば」と一定の評価を下した。

 小林の一問一答は以下の通り

 -試合終了直後、悔しそうでした。

 小林 前半終了間際と後半終了間際に同じこと(失点)をやったんで。あの時間帯に絶対、失点してはいけなかった。ちょっと子供すぎたかなと。思います。

 -ピッチ上でのマネジメントに問題あったか。

 小林 ロングボールが来るって分かっているから、もうちょっとラインコントロールとか。後ろに引くならもっとちゃんと引くとか、させることはできたなと思いますけど。俺もセンターバックがドリブルしてきた時とか、釣り出されて。ちょっと寄せていったら後ろが空いて3対3になっちゃったから。うーん。悔しいですね。

 -今日の最後の失点は、ウィレム2戦の時のような、運のない失点だった。

 小林 あれは(ゴール決めた選手は)オフサイドのところに置いていたから。絶対オフサイド。見てもらえればわかる。でも、(ニアで)レザが触っているから。どういう判定になるかわからないけど。あれは運がなかったというか、不運だったけど。同点弾にされたやつは止められたから。

 あと、前半に逆転されたときのゴール。あれも止められたし。崩されての失点ではないから。全部ロングボールから。ボコボコ蹴られて、耐えきれずにっていう失点だから。今日はかなり後ろに比重を置いて、中盤での攻防というか競り合い。(ダブルボランチの相方)モルテン(トルスビー)も頑張っていたし。バチバチやってたとは思うんですけど。

 攻撃面で、指示があったから、後ろで組み立ててくれって。センターバックの間に入ってくれっていう。ちょっと難しかったけど。前節終わった後に言ったけど、この試合は勝ち点1でも良かったかなって…。最悪…。勝ち点3のチャンスがあったけど、多分、みんな勝てるって思ってちょっとサボり始めたり、引いちゃったりっていうのが、もしかしたらあったのかもしれない。

 (相手の)PKも止められてね。勝てる雰囲気が出たのに。キーパーとか後ろのやつらがちょっとかわいそうだなと。

 -今日はダブルボランチか

 小林 そうですね。攻撃になったら、モルテンとちょっと(前に)出て行こうみたいな感じには言ってたけど。無理だよね。あれだけサイドも中盤に入ってきて。俺らが5枚6枚と見なきゃいけないっていう状況だったから。あと、みんな前に走った後、ロングボールだったから。ちょっと、難しかったかなと思います。こういうゲームでね、勝ち点1でもいいかなっていうのは、ほんとに悔しい、そこは。

 -まだ5位AZと勝ち点で並んだが、得失点では順位は上。

 小林 でも、正直、下はどうでも良くて。上と離されちゃいけなかったというのがあるので。前半、点を取って、行けるかなと思ったんですけどね。やっぱり、マネジメント、早かったね、相手の守備のハメ方とかも。1個1個。もうちょっとうまくできたかなと思いますけど。

 -小林選手もアプローチが速くなったと思いますが、PSVはやっぱり速い。

 小林 速かったし、速かった分、もう1個後ろは空いていたと思うんですけど。ちょっとなんとも言えないな、今日は。すげー走らされたし。途中、どこにマーク付けばいいんだよっていう。周りに1人(相手が)いたり。後ろも人がいすぎてどこに(マークを)付かせればいいかわからなくて。6番に裏に走られて失点したやつも、俺に声が掛かっていないし。(味方から)付いてこいって言われたら、俺は付いて行けるんだけど、声が掛かっていなかったら。

 俺は前のスペースを(埋めに)行かないといけないから。俺が後ろ(のスペースに)行くと、(その)前(のスペース)に入ってきたやつに(スペースを)使われちゃうから。なかなかそこまで下がりたくはないし、俺は。

 (ディフェンスラインに)吸収されすぎないようにって意識したんだけど。そこは1本、後半もあそこで受けられて。うーん。完全に(177センチのセンターバック)ドケ(ュミット)のところ競り合いで狙われていたから。あれだけ空中戦で受けられると難しいっちゃ難しい。

 -後ろばっかり気にしていると、相手のセンターバックがどんどん前にボール持ってきてフリーでロングボール入れてくる。

 小林 センターバックがあそこまでボールを運べると、俺が行って引き出されたら、後ろが空いちゃうし。ウチのセンターバックにも求めたいけど、そういうタイプじゃないから。

 でも、みんな相当、一生懸命走ってたと思うし。個人を責めることはできないと思うんです。チームとして。チーム全体で、また。中2日だし。切り替えるところから。ここで崩れたら意味がないので。しっかりと、先に目を向けていけばいいんじゃないかなと思います。

 -ピッチ上での整理みたいなことか。

 小林 やることは整理されているんだけど、自分たちがやろうとしていることと違うことをされた時に対応が遅れるから。

 例えば、俺らは(相手からボールを奪う)ハメ方があるじゃないですか。レザが行って、(FW)ペレ(ファンアーメルスフォールト)が行って、俺が行って前でハメる。でも、センターバックが剥がされた時に、みんな慌てちゃうから。

 レザが(相手)センターバックに剥がされて、モルテンと後ろに(DF)4枚いるから大丈夫っていう発想じゃなくて、ヤバイ戻らなきゃみたいな感じでズルズル戻って。後ろにどんどん押し込まれちゃう。

 (守備の)枚数が少なくても守れるっていうイメージをもうちょっと持って。3対2になろうが、4対3になろうが、1枚少なくても慌てずにっていうのは、必要かなと思います。自分たちが思っていることと違うことが起こった時に、慌てやすいから。それは、そこでも慌てずにやりたいなと思います。

 -ジャブが効いて点になるっていうことになのか。

 小林 まあ、あそこまで接戦に出来たのはレザの得点力っていうのはもちろんあったと思うし。それもチーム力なので。そこはどうなんだろ。まあ勝ってたら何も言えないだろうし。周りは。組織で守って相手にロングボールしか蹴らせなかったって、勝ってたら言ってたと思うし。ロングボールの対応も良かったとかね。でも、負けたから、そう言われちゃうのはしょうがないんですよね。サッカーなんで。全部タラレバなのでね。まあ、次のAZ戦でしっかり修正というか。また相手も変わるし、しっかり分析して、カップ戦で優勝すればね。ヨーロッパもまだあるんで。リーグでもまだ全然あるし。カップ戦優勝も。タイトル目指しているので。次に切り替えてやっていきたいです。