ヘントFW久保裕也(23)が2試合連続となるゴールを決めた。

 アウェーのワーレゲム戦に2戦連続で先発した久保は、前節のクラブ・ブルージュ戦同様、トップ下としてプレー。チームがボールをつなげず前線で孤立する時間帯もあったが、カウンターの起点としてチャンスメークに絡んだ。後半23分には相手DF背後へのフリーランで、右サイドのDFデヤーヘレからのロングパスを引き出し、相手GKに倒されてPKを獲得。このPKを自ら決めて、チームに先制点をもたらしたばかりでなく、スイス1部のヤングボーイズから移籍後、デビュー2試合連続のゴールも記録した。

 PK獲得の場面について、久保は「若干もらいにいった感じはありますけれど、でも、あの場面はもらいに行くしかないかなと思いました。試合前のでミーティングで『キーパーからワンサイドによく動く』と聞いてましたので、『どっちに動くかなあ』とゆっくり見ながら蹴りました」と満足そう。前節はFKを蹴り、今回はPKとプレスキッカーを託されたように、早くもチームメートからの信頼を得ている様子。「このチームが結構優しい人が多いのでゆずってくれるというか。(前節のFKも)ハーフタイムに『フリーキックを誰が蹴る』という話になって、『ユウヤ、蹴れよ』みたいな感じだったので、『ああ、蹴る』と言って、後半チャンスをもらったんで」。

 得点した久保へのマークは厳しく、相手選手と交錯した際に太ももを打ち、しばらく立ち上がれない場面もあった。そして1-0とリードした後半32分に途中交代。チームは後半45分にCKから混戦をつくられ、そこで失点。勝利目前で勝ちきれなかった。それでもチームは順位を1つ上げて5位。「今日、勝てたら一番良かったんですが、しょうがないので次のゲームに向かうしかない」。自らのゴールだけに満足せず、チームとして次を見据えた。

 また、自身のプレーについて「点を取れていることは良いですが、プレーの中でまだあまりチーム内でフィットしている感じがない。そこをもっと突き詰めていかないといけない」と反省。一方で「結構、タイミングよく動き出したら(パスを)出してくれるというか。僕を敢えて見て出してくれているという感じではなく、いい動きをすれば出してくれるし、いいポジションにいれば出してくれるという感じ」と語ったように、今後への手応えもつかんだようだ。