マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)はセルタ(スペイン)と第2戦を1-1で引き分け、2戦合計2-1で決勝進出を決めた。マンUにとっては取り残している最後のタイトルであると同時に、来季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権につながる優勝を目指す。24日(日本時間25日)にストックホルムで行われる決勝ではアヤックス(オランダ)と対戦。アヤックスはリヨン(フランス)に1-3と敗れたが、2戦合計5-4で勝ち上がった。

 マンUが苦しみながらも初制覇のチャンスをつかんだ。19歳FWラッシュフォードが第1戦の決勝弾に続き、この日は絶妙クロスでMFフェライニのゴールを演出。後半40分に同点弾を許し、もう1失点すればアウェーゴールの差で敗退する危機を迎えながら、何とか逃げ切った。

 リーグ戦は現在6位で、欧州CL出場の4位以内は厳しく、モウリーニョ監督は今大会制覇による出場権獲得を明確に打ち出していた。「今季を完璧な形で終えるため、リーグ戦では選手を大幅に入れ替える」とぶれない。

 レプリカユニホーム販売数欧州一を誇るビッグクラブで、セルタ、アヤックスより格上なのは間違いないが、FWイブラヒモビッチら故障者続出。「7週間で17試合を16人で戦う状態」と同監督がボヤくほどだった。さらに後半43分に乱闘騒ぎでDFバイリーが一発退場、決勝は出場停止と逆境は続く。名将の腕の見せどころだ。