サッカー日本代表の松井大輔が3日、フランス1部リーグ、ディジョンの入団会見に臨み、新しい背番号「28」のユニホームを手に「この時をほぼ1年待っていた。それだけに喜びは大きい」と目を輝かせた。

 昨季まで所属した同国2部のグルノーブルは財政問題などで4部降格が決まっていた。松井にとっては待望だった1部のクラブへの移籍。より高いレベルでのプレーを望む理由の一つに代表としての活動がある。9月に2014年W杯ブラジル大会のアジア3次予選が始まり、日本はC組でウズベキスタン、シリア、北朝鮮と対戦する。

 「社会情勢的に難しい国がいくつかあり、厳しい試合になる。そういうことも乗り越えて勝たなければいけないし、それが日本代表の使命」と松井。昨年のW杯南アフリカ大会を経験した30歳は「まずはディジョンで全力を尽くして結果を出すことが一番大事」と新天地での活躍を誓う。

 10日に行われる韓国との国際親善試合(札幌ドーム)の代表メンバーにも名前を連ねた。6月に結婚した女優の加藤ローサも近いうちにフランスに来るという。公私ともに新たな環境で次の目標に向かう。