ブラジル代表として歴代3位の55得点を誇り、現在は政治家として活躍中のロマーリオ氏(48)が、世界中に拡散している「バナナを食べて『我々はみな猿だ』と言うキャンペーン」について異論を唱えた。

 これは4月27日のビリャレアル-バルセロナ戦で敵地サポーターから「お前は猿だ」という意味のバナナを投げつけられ、それを拾って食べたバルセロナのブラジル代表DFアウベスの勇気をたたえるため、サッカー選手や著名人が広めている運動。現在、多くの有名人がインターネットにバナナを食べる写真を掲載している。

 だがロマーリオ氏は「アウベスがバナナを食べたのは、怒りをスポーツマンらしく表現しただけ。猿は猿にすぎず、人間は人間だ。彼は、自分のことを猿だとは言わないと思う」と話した。

 さらに同氏は「私はバナナを食べて自分が猿だというつもりはない。残念ながらブラジルでも偽善がはびこっているがね」と話した。