[ 2014年2月14日5時37分 ]男子SPで演技する高橋(撮影・井上学)<ソチ五輪:フィギュアスケート>◇13日◇男子ショートプログラム

 高橋大輔(27=関大大学院)が、2大会連続メダル奪取へ4位発進だ。

 冒頭の4回転トーループは回転不足の判定、両足着氷と不本意な滑り出しとなった。それでも続くトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)、コンビネーションジャンプとほぼノーミスでばん回した。得意の軽快なステップでは、会場のファンのハートをわしづかみにした。

 「最初のジャンプはなかなか苦労していたので本番に懸けていたけど…。自分の滑りは出来なかったかも知れないけど精いっぱいできた」。

 高橋はキス&クライで「86・40」の得点を確認した。3位とはわずか0・58点差。得意のフリー演技で十分逆転メダルが可能な位置につけた。

 「なかなか厳しい戦いだけど、まだ終わっていない。明日も精いっぱいやって、最高のパフォーマンスを目指してやっていきたい」。

 この日使用した曲は、作曲者が佐村河内守氏ではなかったことで、ゴタゴタ劇に巻き込まれた「ヴァイオリンのためのソナチネ」だった。全世界を巻き込んだ騒動にも「表現することだけ考える」と演技に集中。雑音をシャットアウトした。

 泣いても笑っても残るはフリーだけ。最後の大舞台は「ダイスケ・スマイル」で締めるつもりだ。