<アジア大会:陸上>◇第10日◇28日◇韓国・仁川

 競歩の女子20キロで、日本の井上麗(23=天満屋)は1時間36分21秒で5位だった。

 自己ベスト、シーズンベストともに出場選手中4番目で、レース展開次第ではメダル獲得も期待された。それは井上も承知だったようで「(持ちタイムが3番目の)インドの選手と変わらないので、メダル争いが出来ると思って、3位までに入りたいと思って歩いていました」という。ただ序盤から後れをとり「後半もズルズル落ちてしまい、ラスト2周は足が全然、動かなかった」と悔やんだ。金メダルの中国選手には5分15秒の大差、銅メダルの選手にも3分3秒と水をあけられ、自分も期待したメダルは遠かった。

 今後を語る時は、気分を入れ替えた。「女子の競歩は落ちる一方。自分が引っ張って行く感じで練習にも取り組みたい」。1分31秒48の自己ベスト更新も「世界陸上や五輪の標準記録は1時間29分30秒ぐらいになると思う。それを破らないと日本代表の資格はない」と、当然の目標に据えた。