【仁川(韓国)18日=益田一弘】射撃男子で五輪2度出場の松田知幸(38=神奈川県警)が、スペインのかたきを仁川で打つ。今日19日に開幕する仁川アジア大会を前に本番会場で練習した。競技が本格スタートする明日20日の50メートルピストルでは日本選手団金1号の期待がかかる。10年世界選手権でエアピストルとの2冠を達成した38歳は「注目してもらえればうれしいし、期待に応えられるように頑張りたい」と話した。

 雪辱の機会だ。今月上旬の世界選手権スペイン大会では無冠に終わってリオ五輪出場権を逃した。「リオ1号」チケットを取り損ねて「ショックがないといえば、ウソになる。でも悔しい気持ちを忘れる必要はないし、悔しさから得られるものもある」。目標を「仁川金1号」に切り替えて「自分のベストを出せば、勝負できる。世界選手権もアジア大会も国を代表して戦うから重要」と話した。

 溝部政司監督(63)は「世界選手権のかたきを仁川でとってほしい」と期待。20日の50メートルピストルは予選が午前9時開始。上位8人の決勝は、午後0時15分から同45分まで。お昼過ぎに仁川から朗報を届ける。