新年1月2、3日に行われる第88回東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)の区間エントリーが29日に発表された。各校ともに当日のメンバー変更を踏まえて有力選手を「補欠」に仮置きするなど、早くも監督たちによる心理戦が始まった。

 東洋大は前回10区で歴代3位の記録で区間賞に輝いた山本憲二(4年)、設楽兄弟の弟悠太(2年)を「隠し玉」として補欠に配置した。酒井監督は早大の奇襲攻撃にも動じず、「前半からしっかり食らいついていけばいい」と自分たちの走りに徹する構え。前回は往路で3連覇したが、復路の6区で早大に逆転を許し、21秒差で逃げ切られた。その雪辱を期し、「脱・柏原」の総力戦に持ち込む構えだ。