陸上世界選手権(8月22日開幕、中国・北京)の競歩日本代表が23日、都内で発表され、3月の全日本大会男子20キロ競歩で世界新記録を樹立した鈴木雄介(27=富士通)ら男女7人が選出された。鈴木は「世界新は僕の中では大きいものではない。世界選手権、五輪での金が世界一。今年から3つの金メダル獲得が集大成になる」。北京、16年リオデジャネイロ五輪、17年世界選手権ロンドン大会のV3を目標に掲げた。さらに「その後は東京五輪に向けて50キロに転向します。両方で世界新。競歩界最高の選手になることが最大目標」と“2階級王者”に挑む決意も初めて明かした。

 もう1つの夢は競歩競技の普及だ。マラソンや100メートル走との格差も感じており「都心でやることが少なすぎる。東京の表参道とかで開催したい。カフェでお茶しながら観戦とかできるのも魅力。おもしろさが分かってもらえるはず」と仰天計画も披露した。