16年リオデジャネイロ五輪の出場権が懸かる陸上の世界リレー大会(5月2、3日・バハマ)の日本代表18選手が27日、成田空港を出発した。

 男子400メートルリレーは故障などで辞退者が続出する窮地で、「絶対に(出場権を得る)8位以内に入る」と語気を強めた桐生祥秀(19=東洋大)の役割が鍵になる。指導する土江コーチは「桐生は全走順を経験しているので、それぞれの走りができる」と説明。そのマルチな走りに頼り、経験に乏しいメンバーの最適な走順を見つけることになる。もしアンカー起用なら、ジャマイカ代表で世界記録保持者のボルトとの初対決の可能性もある。100メートルで9秒台突入が期待される日本のエースは「一緒に走れば何かはつかめる」と声を弾ませた。