先月の陸上日本選手権で男子200メートルを制した藤光謙司(29=ゼンリン)が、世界選手権(8月、北京)で新たな「金の輝き」をみせる。

 100メートル、200メートルで自己ベストを更新した欧州遠征から24日に帰国。今季から疲労回復のため使用する金箔(きんぱく)について「ラッキーアイテム。何かしら新しいものを考えている最中です」と笑った。これまではパックやシールに加工。今遠征でも、レース直前に粉末のまま飲んだというスイスでの国際大会での200メートルで、日本歴代2位の20秒13をたたき出した。固定されているはずのスタートブロックが動き、第1歩目が崩れるアクシデントにもかかわらず、自己記録を一気に0秒19も縮めた。金効果はてきめん。「目の前に見えた」という19秒台の走りで輝けば、世界舞台での決勝進出も見える。