陸上の世界選手権開幕を2日後に控えた20日、日本の有力選手が開催地の北京で記者会見し、22日に先陣を切って登場する男子マラソン勢で2大会連続出場の藤原正和(ホンダ)は「30キロ以降は暑さとの戦いになる。粘って8位以内を目指したい」と目標を掲げた。

 8位に入賞した日本人トップは来年のリオデジャネイロ五輪代表に決まる。マラソンで3度目の世界選手権挑戦となる前田和浩(九電工)は過去の反省を生かし、暑さを想定したトレーニングも積んできたそうで「しっかり集団につけるように、考えて走りたい」と意気込みを口にした。

 男子の20キロ競歩で世界記録保持者の鈴木雄介(富士通)は恥骨に炎症を抱えているが「金メダルを取ってこの大会で主役になるという気持ちで楽しんでレースができれば、結果がついてくる」と強調した。

 個人では100メートル、200メートルに出場する高瀬慧(富士通)は「全ての種目で自己ベストを狙いたい」と充実感を漂わせた。棒高跳びの荻田大樹(ミズノ)は「印象に残るような結果を残せたらいい」と抱負を述べた。