スポーツ仲裁裁判所(CAS)は24日、ロシアの組織的なドーピング問題で五輪の陸上男女競歩の金メダリストら6選手に対する処分をめぐる聴聞会を12月2、3日に開いて裁定を下すと発表した。ロシア反ドーピング機関が1月に決めた資格停止期間について、意図的に選ばれて五輪のメダル剥奪に影響しないことなどを問題視した国際陸連が、3月にCASに提訴していた。

 対象となるのは2008年北京五輪20キロ競歩で金メダルを獲得した男子のワレリー・ボルチンや女子のオリガ・カニスキナ、12年ロンドン五輪男子50キロ競歩を制したセルゲイ・キルジャプキンらへの処分で、資格停止期間の見直しが焦点になるとみられる。