国際陸連は26日、年間表彰で新人賞に当たる「ライジングスター・アワード」に、男子短距離の16歳、サニブラウン・ハキーム(東京・城西高)を選んだと発表した。

 日本選手の受賞は初めて。サニブラウンは27日、日本陸連を通じて「とてもうれしい。数々の大スターが受賞してきたものなので、正直実感がない。両親や先生方に感謝してもしきれません」とコメントした。

 過去には男子短距離のウサイン・ボルト(ジャマイカ)が2002、03年、同長距離のケネニサ・ベケレ(エチオピア)や女子短距離のアリソン・フェリックス(米国)らが03年に受賞した。

 ガーナ人の父、日本人の母の間に生まれたサニブラウンは7月の世界ユース選手権で100メートル、200メートルの2冠を達成。200メートルは03年にボルトが出した大会記録を更新する20秒34で制した。日本最年少出場となった世界選手権(北京)は200メートルで準決勝に進んだ。

 来年は世界ジュニア選手権の2冠とリオデジャネイロ五輪での決勝進出を目標に掲げ「ここで満足せず、より気を引き締めて頑張っていきたい」と誓った。

 最優秀選手の男子は十種競技で世界新記録を出したアシュトン・イートン(米国)、女子は1500メートルの世界記録を塗り替えたゲンゼベ・ディババ(エチオピア)がともに初選出された。