日本陸連は24日、東京都内で理事会を開き、2017年世界選手権(ロンドン)マラソン代表の選考基準を決めた。男女各主催3大会で日本人1位となり、ことし1月から選考会終了までに派遣設定記録(男子2時間7分0秒、女子2時間22分30秒)を破った選手は自動的に代表に決まる。

 リオデジャネイロ五輪の代表選考では女子の福士加代子(ワコール)が選考会で日本陸連の定めた設定記録を突破して優勝した時点では代表が確約されず、選考レース再出場を巡って物議を醸した。今回は明確さを重視した形で、麻場一徳強化委員長は「基準を満たした段階で結果を出すことが大切という結論になった」と説明した。

 主催大会は男子が12月の福岡国際、来年2月の東京、3月のびわ湖毎日、女子が11月のさいたま国際、来年1月の大阪国際、3月の名古屋ウィメンズ。各大会の日本人3位以内と、男子は来年2月の別府大分毎日、女子はことし8月の北海道の日本人1位も選考対象となる。代表枠は男女各最大3で、補欠も1人ずつ選考する。