東海大が、青山学院大の「1強時代」を止めた。6区間45・1キロを2時間11分59秒で走破し、10年ぶり4度目の優勝を果たした。2位の青山学院大に1分33秒差をつける完勝だった。

 1区・阪口竜平(2年)が先頭に立つと、2区・舘澤亨次(2年)も安定した走りで首位をキープ。有力選手が集まる3区で逆転を許したが、松尾淳之介(2年)が首位・青学大から5秒差の3位と粘りの走り。4区・鬼塚翔太(2年)が区間賞の走りで首位を奪い返すと、5区・三上嵩斗(3年)も区間賞と畳み掛けた。さらに最終6区でも関颯人(2年)が力強い走りで、リードを一気に広げる圧巻の走りを披露した。

 この日の6区間中、5選手が5000メートルを13分台で走るスピードの持ち主。青山学院大との一騎打ちを制した両角速監督は「6人がそれぞれ力を出し切れた。区間配置もいい形ではまった」と会心の勝利を喜んだ。

 1区でチームにはずみをつけた阪口は、昨年はテレビ観戦していた立場。そこからレギュラーを確保し、チームの競争力を高めた。「来年こそは、という思いでテレビを見ていました。いい結果が出てうれしいです」とほおを緩めた。昨年3位からの躍進に、5区を走った唯一の3年生・三上は「去年のリベンジを果たすことができました」と誇らしげだった。

 16年の箱根駅伝から続く青山学院大の学生3大駅伝の連勝は4でストップした。