<ニューヨークシティー・マラソン>◇7日◇ニューヨーク

 痛みを押しての走りも、37キロ付近までが限界だった。自由な環境でロンドン五輪を目指すため、駅伝中心の実業団を飛び出した藤原は「好調なときに限ってくる」という腹痛で、無念の途中棄権となった。

 中盤までは先頭集団で走ったが、25キロ手前で腹痛に襲われると、回復しないままに終わった。新たなスポンサーと契約しての再出発レースを飾れず「この結果はしっかり受け止めないと」とうつむいた。

 アテネ五輪2位で昨年優勝のケフレジギ(米国)ら実力者と途中まで競り、「勝負できるんじゃないかと思った」と手応えは得た。次は、前回2位になった来年2月の東京マラソンに出場予定。反省を生かし「内定をもらえるのがベスト」と、世界選手権(大邱=韓国)の代表入りを目指す。