<陸上:アジア選手権>◇3日目◇9日◇神戸ユニバー記念競技場

 7種競技では、伸び盛りの竹原史恵(23=筑波大)が、驚異の追い上げで銀メダルを獲得した。2日目の走り幅跳びとやり投げに「失敗した」と臨んだ最終種目の800メートル。前半から積極的に引っ張ると、2位に4秒13もの大差をつけてゴールした。

 800メートルの2分18秒83は自己ベストタイムで、839点も稼いだ。優勝したワサナ・ウィナト(タイ)には219点届かなかったが、日本選手権優勝の桐山智衣(中京大)を逆転して2位。「追い詰められた状態で800を迎えて。もう自分でいくしかない、って走ったら、自己新で、逆転もすることができました。総合得点(5491点)も自己新なので、うれしいです」。会場から3キロほどにある兵庫・伊川谷北高出身。地元での躍進に、笑顔満開だった。