女子マラソンのアテネ五輪金メダリスト野口みずき(33=シスメックス)が1日、米ボルダーでの強化合宿へ向けて大阪空港から出発した。現地は約10年ぶりという野口は12月中旬までトレーニングし、ロンドン五輪選考レースの大阪国際(来年1月)に出場する予定。「これまで駅伝の練習しかしていないので。夏ぐらいに30キロは走ったんですけど、40キロ走を入れながら長い距離でのスピード練習で、しっかりと脚力を強化したい」と意気込んだ。

 欠場した08年北京五輪後は左脚痛など、度重なる故障に苦しんだ。約10カ月ぶりのレースとなった先月の実業団女子駅伝西日本大会では、3区10・2キロで区間賞を獲得。見事に復活を印象づけた。「この前の駅伝も最初の5キロは自己ベストで走ったけど、レース離れしてたので後半は1分くらい遅かった。実戦から離れてますし、レース感覚を戻したい」と課題を挙げていた。