<陸上:日本選手権>◇2日目◇9日◇大阪・長居陸上競技場

 男子やり投げで昨年まで12連覇していた村上幸史(32=スズキ浜松AC)の連勝がついに止まった。3投目に83メートル95を記録し、自己ベストを更新したが、ディーンが4投目に84メートル03を記録。わずか8センチで明暗が分かれた。「あいつ(ディーン)は一発があるので、どこかでくると思った。負けてはいけない大会に負けて、申し訳ない」。2位に終わったが、五輪参加A標準記録を突破しており、3大会連続の五輪切符は確実。「まだ修正する部分がある。ヒジが痛いし、まだ力に頼って投げている」。敗れてなお、飽くなき探求心をあらわにした。