<陸上:ダイヤモンドリーグ第12戦:バーミンガムグランプリ>◇26日◇バーミンガム

 ロンドン五輪で好記録が多く出たこともあり、今季世界最高は誕生しなかった。そのなかで記録的に評価が高かったのは、男子110メートル障害に優勝したアリエス・メリット(27=アメリカ)の12秒95である。

 ロンドン五輪優勝時には向かい風0・3メートルで12秒92を出し、条件が良ければ12秒8台を出せる力があることを示した。今大会の記録はそれ以上に価値が高い。

 「今日はいくつかの技術的なミスがあって、ハードルを何台か引っかけたんだ。次にそうしたミスを犯さずハードルに触れないレースができたら、何が起こるか知っているだろう?」

 メリットは言外に、12秒87の世界記録更新を宣言した。