中国上海市で毎年開催されている東レ上海マラソンの12月開催を発表する記者会見が11日、同市内のホテルで開かれたが、開始からわずか4分で突然中止となり、会見が取り消された。東レが特別協賛となり他の多くの日本企業も協賛している国際マラソン大会が取りやめになる恐れが出てきた。

 主催側は会見中止の理由について「さまざまな原因」とだけ述べたが、日本政府が沖縄県・尖閣諸島のうち魚釣島など3島の国有化を決定したことへの中国政府の強い反発を受けた措置であるのは明らか。尖閣問題の影響が、日本関連のスポーツ・文化イベントに及び始めた。