<陸上:東日本実業団駅伝>◇3日◇埼玉・さいたま市~熊谷市◇女子6区間42・195キロ、男子7区間77・5キロ

 男子はニューイヤー駅伝優勝チームで、ロンドン五輪5000メートル&1万メートル代表の佐藤悠基(25)を擁する日清食品グループは、優勝したコニカミノルタに45秒差の2位に終わった。

 ベテラン指導者の白水昭興監督は「ニューイヤーを考えてテスト的に起用した2区が上手くいかず、4区のエースも機能しなかった」と敗因を分析した。

 最長区間の2区(15・3キロ)にスピードランナーの若松儀裕(25)を起用したが、宇賀地強(25=コニカミノルタ)に31秒差をつけられた。3区では、新外国人のレオナルドが、クイラ(コニカミノルタ)に引き離され、55秒と差が広がる。

 それでもまだ逆転可能な範囲だったが、4区の佐藤は入社4年目で初めて駅伝の区間賞を逃す区間4位で、16秒しか差を詰められなかった。

 5区以降は「区間の前半で追いかけるが、後半で離される悪いパターン」(白水監督)で、強い向かい風も、力んだ選手たちから伸びを奪う要因となり、最後まで差を縮められなかった。

 「10日前の5000メートル練習で選手全員が14分10秒で走り、そこで調子を上げすぎてしまった。原因ははっきりしているので、そこをしっかり修正すれば本番は戦えます。佐藤も本番は最長区間の4区(22・0キロ)でやってくれるはず。佐藤を軸に組み立て直せる」。70歳となった老将は、ニューイヤー駅伝連覇へ修正点を語った。