公務員ランナー、まずはホッ…。埼玉県は29日、4月1日付で発令される平成25年度の人事異動を公示。春日部高定時制の事務職員として働く最強市民ランナー川内優輝(26=埼玉県庁)は異動がなく、5年目の新年度も同校定時制の事務職員として勤務することになった。

 川内はこれまで、午前中の練習と公休にレース出場という独自の環境で「無名の市民ランナー」から日本トップ級のマラソン選手に成長してきた。異動による勤務体系の変化によっては、練習方法の変更やレース出場の制限を余儀なくされるだけに、これまで川内は「今のままでという希望は出していますが、公務員としては待つしかありません。ドキドキです」と話していた。従来通りに「川内流」が継続されることで、代表選出が確実視される8月の世界陸上モスクワ大会に向け、弾みがついたといえそうだ。