<陸上:ダイヤモンドリーグ第13戦・チューリヒ国際>◇29日◇スイス・チューリヒ

 モスクワ世界陸上の金メダリスト同士の対決となった女子5000メートルは、5000メートル金メダルのメセレット・デファー(29=エチオピア)が14分32秒83で優勝した。ダイヤモンドリーグの年間ツアーチャンピオンにも輝いた。1万メートル金メダリストのティルネッシュ・ディババ(28=エチオピア)は14分34秒82で2位。

 2人とも女王と言われるにふさわしい実績を残しているが、五輪&世界陸上の獲得金メダル数はデファーの4個に対し、ディババが8個で上回っている。5000メートルの世界記録もデファーが持っていたものを、2008年にディババが更新した。

 しかし、直近の対決だった昨年のロンドン五輪5000メートルは、デファーが金メダルでディババが銅メダル。2006年以降は5000メートルに種目を絞っているデファーに対し、ディババは2種目に出場してきた。だが、モスクワ世界陸上ではディババも1万メートルに絞って出場した。2人の直接対決は1年ぶりだったがデファーの2連勝となった。

 その2人が来月15日には英国のハーフマラソンで再度対決する。男子ではロンドン五輪&モスクワ世界陸上2冠のモー・ファラー(30=英国)と、両種目の世界記録保持者であるケネニーサ・ベケレ(31=エチオピア)が参加する注目の大会だ。