第52回中国実業団対抗駅伝が11月17日、広島県世羅町の世羅高校を発着点とする7区間82・8キロのコースで行われ、中国電力が4時間06分19秒で17連勝を達成した。2位にマツダ、3位にJFEスチールと続き、4位の中電工までがニューイヤー駅伝出場権を獲得した。

 “純国産チーム”での挑戦を続ける中国電力だが、2区の外国人区間終了時点で3位と苦戦を強いられた。トップのJFEスチールに1分半の差があったが、3区でエースの岡本直己(29)が1分以上も差を縮める区間新の快走。6区の米澤類(26)が逆転してトップに立ち、2位のマツダに55秒差で連勝記録を伸ばした。

 米澤は青山学院大から入社して4年目。昨年も今回と同じ6区でトップに立つなど、駅伝で力を発揮するタイプ。ニューイヤー駅伝では岡本が4区で3年連続区間3位と安定した力を発揮している。今大会を欠場した石川卓哉(26)や新人の出岐雄大(23)が加われば選手層の厚さは全国でも屈指。近年は4~6位と安定した成績を残しているが、トップ3への復帰も期待できる。