女子高校駅伝の全国大会常連校、神村学園(鹿児島県いちき串木野市)駅伝部監督の男性教諭が、部員の1年の女子生徒に体罰を加えたことが30日、学校への取材で分かった。学校は事実関係を認めて保護者に謝罪し、監督を無期限の謹慎処分とした。

 学校によると、監督は昨年8月の合宿中、「腹筋強化が必要だ」などと話して女子生徒の腹を2回、こぶしで強く押した。ことし1月には「しっかりがんばれ」などと言いながら両ほほをつねった。

 保護者によると、同月には監督から「このままでは特待生を外れることもあるかもしれない」と言われ、生徒はその後、学校を休んだ。

 大囿了校長は「体罰の意識はなかったと思うが、あってはならないことだ」と話している。

 神村学園は昨年12月の全国高校駅伝(女子)に出場した。