<シカゴマラソン>◇9日◇シカゴ

 福士加代子(29=ワコール)が、マラソン完全転向を宣言した。9日のシカゴマラソンで2時間24分38秒の3位入賞。レース後は「マラソンでいくのは揺るがない」と明言した。

 五輪は過去2度、1万メートルなどトラックで経験したが入賞さえできなかった。メダルを狙うには日本女子のお家芸であるマラソンに転向するのは自然の流れだった。絶対的なエースが不在で、福士が本命候補になる可能性が高い。

 08年1月の大阪国際で初挑戦し、後半の失速で19位と惨敗。2度目の挑戦だった今回も中間点すぎにペースが落ちたが「30キロから動けたのが大きい。自己ベストなので100点でいい」と笑顔だ。女子はリリア・ショブホワ(ロシア)が世界歴代2位の2時間18分20秒で3連覇したが、福士も途中までは好勝負を演じ、結果も残したことで自信を深めた。五輪代表選考レースは、来年1月の大阪国際か3月の名古屋ウィメンズに出場予定だ。