<シドニー・マラソン>◇16日◇シドニー

 来年のモスクワ世界選手権代表(男女各5枠)を狙う川内優輝(25=埼玉県庁)が16日、シドニー・マラソンで2時間11分52秒の大会新記録で優勝した。日本男子の優勝は初。川内は先月の北海道に続きフルマラソン2連勝となった。

 しかもこの日、三男鴻輝(高崎経済大2年)は秋田・田沢湖マラソンに出場し、2時間37分49秒で初優勝した。2度目のフルマラソン挑戦は酷暑の中、兄譲りの粘り強い走りで「兄弟同日優勝」を達成。母美加さんは三男の優勝を見届けた2時間後、長男の優勝を知り「こんなことってあるんですね」と驚いた。

 鴻輝は来年3月のびわ湖で世界選手権に挑戦。優輝は来月6日の世界ハーフマラソン(ブルガリア)に日本代表で出場した後、12月の福岡国際でモスクワ切符をつかみにかかる。