<高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソン>◇19日◇岐阜長良川競技場発着

 世界陸上モスクワ大会男子マラソン代表の川内優輝(26=埼玉県庁)が1時間5分5秒で14位に終わった。スタートからハイペースで走り、3キロすぎに先頭集団から脱落。目標としていた1時間3分台には程遠い結果に「前半つまずいてしまった」とレース運びを反省した。男子は世界記録保持者のゼルセナイ・タデセ(エリトリア)が1時間0分31秒の大会新記録で優勝。女子はメスタウェット・トゥファ(エチオピア)が1時間10分3秒で制した。

 スタート直後から飛ばした。気がついたら先頭集団の日本人は川内1人だけだった。外国人選手につられ「突っ込んでしまった」という川内は3キロすぎに先頭集団から脱落した。5キロ地点で1位との差は20秒。その後、第2集団の日本人選手らに追いつかれ、1度は20位まで順位を落としたが、粘りの走りで盛り返した。

 目標の8位入賞と1時間3分台を達成できず、「タイム的にも順位的にも納得できないレースになってしまった」。前半の飛ばしすぎを反省した。沿道からは「遅いぞ!」、「外国人を追え!」とヤジも飛んだ。しかしそれを上回る「がんばれ」という応援もあった。「外国人についていくのが当然だと思ってもらえているが、実力はまだ」。悔しい結果の中にも課題も口にした。