<自転車:ブエルタ・ア・エスパーニャ>◇第16ステージ◇8日◇サンマルティン・デル・レイ・アウレリオ〜ラ・ファラポーナ◇160・5キロ

 アルベルト・コンタドール(スペイン=ティンコフ・サクソ)が独走で山岳ステージを制し、総合争いのライバルたちとのタイム差を広げて総合優勝に1歩近づいた。

 頂上ゴールへ向かう残り2・5キロで先頭はコンタドールとクリストファー・フルーム(英国=チームスカイ)の2強に絞られた。シッティングのフルームが先頭を引き、コンタドールがダンシングで後方につく状態が続いていたが、残り1キロを切ったところでコンタドールがアタック。一気にフルームを置き去りにし、そのまま逃げきりお得意の「バキューン」ポーズでフィニッシュラインを通過。2強の一騎打ちを制した。2位のフルームは15秒遅れだった。3位にはアレサンドロ・デマルキ(イタリア=キャノンデール)が50秒遅れで入った。アレハンドロ・バルベルデ(スペイン=モビスター)は55秒遅れの4位、ホアキン・ロドリゲス(スペイン=カチューシャ)は59秒遅れの5位。

 コンタドールは「いい日だった。ほかの選手を突き放すことができた。フルームは徐々に良くなっている。いいリズムで上っていたが、自分も調子が良かったのでペースを合わせ、チャンスがきたのでアタックした」と話した。

 総合首位のコンタドールと同2位バルベルデの差は1分36秒、同3位のフルームとの差は1分39秒と開き、今大会最後の休息日を迎える。