<フィギュアスケート:全日本選手権>◇23日◇さいたまスーパーアリーナ

 日本スケート連盟は23日、来年2月に行われるソチ五輪フィギュアスケートの日本代表を発表した。

 男子は今季のGPファイナル、全日本選手権を制した羽生結弦(19=ANA、初)、全日本選手権2位の町田樹(23=関大、初)、今季のNHK杯優勝の高橋大輔(27=関大大学院、3度目)が選ばれた。

 女子は今季のGPファイナルを制した浅田真央(23=中京大、2度目)、今季の全日本選手権で初優勝を飾った鈴木明子(28=邦和スポーツランド、2度目)、同2位の村上佳菜子(19=中京大、初)が選出された。

 悲願の金メダルに向け、浅田の前線基地がソチと同じロシア国内のモスクワになる可能性が高い。08-09年シーズンから10年バンクーバー五輪まで師事し、この日のフリーの振り付けも手掛けたタチアナ・タラソワ氏(66)の計らいで、ロシアの国立スポーツセンターにあたる施設の使用許可をすでにもらっている。

 選手村に入村する前の直前調整に加え、団体戦に出場した場合には女子シングルまで中9日間空くため、1度モスクワに戻って調整することもありそうだ。同施設はタラソワ氏がコーチになる前から、振り付けなどでたびたび訪れているなじみの場所。敷地内の宿泊施設もあり、食堂では日本食も提供されるなど申し分ない環境がそろう。

 日本スケート連盟は合宿地としてソチから飛行機で1時間の隣国アルメニアの首都エレバンに日本専用リンクを用意している。ただし、利用するかどうかは代表各選手の判断に委ねられている。浅田は昨年9月に同地で行われた強化合宿に参加しておらず、慣れ親しんだ充実の環境を選ぶことになりそうだ。