競泳の日本代表が5月と6月に、オーストラリア合宿を張ることが22日までに決まった。日本水泳連盟は16年リオデジャネイロ、20年東京五輪に向けてオーストラリア水泳連盟と強化面で提携を結んだ。その具体策の第1弾。世界選手権(7~8月、ロシア)と世界ジュニア(8月、シンガポール)の代表が現地でオーストラリア代表と合同合宿を敢行する。

 日本代表は、5月中旬はキャンベラにあるオーストラリア国立スポーツ研究所で1週間、6月中旬は北東岸にあるタウンズビルに2週間滞在する。オーストラリアと合同練習するとともに、週末は大会に出場し、競い合う。逆に5月のジャパンオープン(22日開幕、東京辰巳国際水泳場)にはオーストラリア代表が来日し、大会に出場する。

 オーストラリアは五輪金メダル5個のイアン・ソープ、同3個のグラント・ハケットらを輩出するなど、伝統的に自由形が強い。日本水連の上野競泳委員長は「自由形などで成果を挙げたい」と話す。提携にはコーチ交流、スポーツ科学と医療の交流と多岐にわたる。上野委員長は「日本は医科学で遅れた面もある」と相互交流に期待を込めた。