5人制勝ち抜き戦の男子は国士舘(東京)が決勝で大成(愛知)に2人残しで勝ち、5年ぶり8度目の頂点に立った。

 同校は1月に死去した五輪2連覇の斉藤仁氏(享年54)の母校。30年来の親交があった岩渕公一監督は「生徒には『お前たちが魂を受け継げ』と言って、全員に背負わせた」と明かした。この日の朝稽古では「鬼神」と評された斉藤氏の88年全日本選手権で初優勝した写真を見せ、発奮を促した。

 後輩たちは試合では圧勝の連続だった。初戦の2回戦から3人残し、5人残し、3人残し、3人残しで決勝に進出。大成との決勝でも、中堅の飯田健太郎(1年)が3人抜きで優勝を決めた。