進学、就職の春。来年のリオデジャネイロ五輪や、2018年平昌冬季五輪を目指すアスリートたちも、新たな環境で競技力向上を図る。

 体操男子で13年世界選手権種目別床運動覇者、白井健三は神奈川・岸根高を卒業し、日体大に入学。かつて日体大を拠点とするクラブチームに所属していた縁などもあって選んだ。ロンドン五輪個人総合金メダリストの内村航平(コナミスポーツク)らトップ選手が育った場所で、さらなる飛躍を期す。

 競泳女子で昨年の仁川アジア大会の個人種目で金1、銀2個のメダルを獲得した渡部香生子は東京・武蔵野高を出て、13年世界選手権男子400メートル個人メドレー優勝の瀬戸大也(JSS毛呂山)も在籍する早大に進む。

 フィギュアスケートの世界選手権に初出場して6位に入った本郷理華は、愛知みずほ大瑞穂高から浅田真央らを輩出した地元の中京大に進学。18歳で卓球の世界選手権個人戦(蘇州=中国)男子代表の村松雄斗は、エリートアカデミーを修了し、実業団の東京アートで腕を磨く。

 柔道男子100キロ超級で仁川アジア大会を制した王子谷剛志は東海大から社会人の強豪旭化成へ。陸上男子短距離の山県亮太は慶大を卒業してセイコーホールディングスに入社。バドミントン女子で国際大会での実績がある大堀彩は福島・富岡高からNTT東日本に進む。