「高反発リンク」に好感触-。フィギュアスケートの世界国別対抗戦は今日16日に開幕する。15日に公式練習と日本代表の記者会見が行われ、ソチ五輪金メダリストの羽生結弦(20=ANA)が「大好きですよ、僕、このリンク!」と声を弾ませた。会場の国立代々木競技場は常設リンクではなく、仮設。その度に氷の感触にわずかな差は出るが、今回の羽生は高い反発力を感じていた。

 事実、この日の練習では5連続を含み、7本中6本の4回転ジャンプに成功した。激突事故や腹部の手術など、アクシデント続きだった今季最終戦。先月の世界選手権では2位と敗れたが、「そこでの課題を2週間で克服できた。良い状態」と自信の仕上がりをみせた。そこにリンクの後押しを受け、自己記録更新の期待も十分。会見の冒頭では「チームを引っ張らなければいけない立場。実績からも期待される。絶対に勝てるパフォーマンスをする」と、堂々と宣言した。

 ◆世界国別対抗戦 今年4回目を迎える国際スケート連盟(ISU)公認大会。世界の上位6カ国が男女シングル各2人、ペア1組、アイスダンス1組の4種目8人で争う。各種目優勝者には12点、2位には11点…と与えられ、各国の合計点で優勝国を競い合う。今回の参加国は日本、ロシア、米国、カナダ、フランス、中国。日本は12年大会で初優勝し、昨年は3位。