男子シングルス準々決勝に臨んだ世界ランク5位の水谷隼(25=ビーコン・ラボ)は、同3位の張継科(中国)に完敗した。

 4-11、6-11、12-10、5-11、9-11の1-4。混合ダブルスで銀メダルの吉村、石川組、男子ダブルスで銅メダルの松平、丹羽組に続く、今大会3つ目のメダル獲得はならなかった。

 1、2ゲーム目は、1度もリードを奪うことなく落とした。

 水谷は「受けたことのない球質に、最初は対応できなかった。3ゲーム目からは対応できるようになったが、0-2となり苦しかった。もう少し手応えのある0-2ならよかったが…。パニックになってしまった」と、主導権を握るとはほど遠い状態だった。

 3ゲーム目を奪って意地を見せたものの、最終第5ゲームはサーブミスで失点して試合終了を迎え、がっくりと肩を落とした。

 これで今大会の日本勢は、男子シングルスと女子ダブルスのそれぞれ準決勝と決勝が行われる、最終日の3日を待たずに全選手が姿を消した。

 4強入りを逃した水谷は「またしても中国選手のカベにはばまれてしまった。(世界ランクで)僕から上の(中国人の)4人は別格。誰もが一生に1度勝てるかどうかの相手」と、悔しさを隠しながら現時点での力の差を認めていた。