7連覇を目指す宮城MAXが快勝発進した。グループリーグ第1戦は高知シードラゴンズの棄権により不戦勝。事実上の初戦となった広島Rise戦で、9大会連続得点王で今季はドイツリーグのハンブルガーSVでプレーした藤本怜央(31)の活躍などで73-25で圧勝。王者の貫禄を見せつけた。

 4日前にドイツから帰国した藤本は、「まだ時差ぼけで体が重い」と体調はベストではなかったが、チーム最多の24得点をマークするとともにチャンスメークでも勝利に貢献した。チームに合流して練習は2回だけとあって、「まだ準備が必要。今日は結果は考えずに、どうやって試合に入っていくか内容そのものを意識した」と振り返った。

 半年間に及ぶドイツでの生活で体重が20キロも減った。「ドイツでは力強さに加えて、体の切れを求めていかなければと思った。毎週試合もあるので、40分走り続けられるようにと。体重は落ちたけど筋力に変化はないし、チームでも切れがよくなったと言われるようになった」。来年のリオデジャネイロ・パラリンピックを目指す日本代表の大黒柱としての自負もある。

 最大のライバルで前回準優勝の千葉ホークスも清水M・S・T、太陽の家スパーズを連破して連勝発進した。順当なら今年は準決勝で顔を合わせることになる。「このコンディションで7連覇を達成できるとは考えていない。もっと切れのあるプレーをしないと」と、藤本は気を引き締めていた。