添田豪(30)は日本男子の4大大会最少の計21ゲームで完敗した。「先に大きく離されてしまって、焦ってしまった。できればもっと何ゲームか取りたかった」と肩を落とした。

 6月のウィンブルドン選手権に向けて世界ランク100位以内を維持するため、全仏直前はハードコートのツアー下部大会に3大会連続で出場。4月上旬以来のクレーコートだった。「芝の準備をしてレベルアップしたい」。この屈辱は、ウィンブルドンで晴らすしかない。

 ◆4大大会の日本男子の最少ゲーム数 5セット試合で1ゲームも落とさない合計18ゲームで勝ったのは、16年の全米1回戦の熊谷一弥と37年のウィンブルドン1回戦の山岸二郎だけ。敗退での最少ゲーム数は合計21ゲームで、今大会の添田を含めて8人が記録している。最近では12年の全米1回戦で守屋が0-6、1-6、2-6で敗れた。