女子バスケットボール日本代表が30日、都内で合宿を公開した。リオデジャネイロ五輪予選を兼ねたアジア選手権(8月29日開幕、中国・武漢)に向けた2度目の合宿で、7月2日まで行われる。

 今回の合宿にはNBAニックスの元アシスタントコーチのジェリー・ダン氏(62)が参加。新たなゾーンディフェンスなどを伝授している。この日、ユニバ代表との練習試合を見守ったダン氏は「日本はスピードがあってスマート。五輪出場権は獲得できる」と前向きに話した。

 アジア選手権には12カ国が参加。日本のライバルは地元中国と韓国になる。五輪切符は優勝国のみ。アジア選手権で出場権を逃した場合、3位以内に入っていれば、来年の世界最終予選で再び五輪出場権を懸けて戦う。日本が五輪出場権を獲得すれば、04年アテネ以来3大会ぶりになる。

 昨年11月に国際バスケットボール連盟(FIBA)から日本協会に課された無期限の国際試合出場停止処分は19日に解除された。吉田亜沙美主将(27)は「解除されて良かったが、次は選手たちが五輪出場権を勝ち取らないと」と責任感を口にしていた。