ラグビーの世界最高峰リーグ「スーパーラグビー(SR)」のプレーオフ決勝が行われ、日本代表SH田中史朗(30=パナソニック)が所属するハイランダーズが、ハリケーンズを下して初優勝した。

 田中は出場こそならなかったが、日本人選手として初めてSR制覇。表彰式では名前を呼ばれて記念品を受け取り、仲間と雄たけびを上げて喜んだ。12年の日本人最初のSRプレーヤー誕生に続き、また1つ勲章を手にした。

 ハイランダーズは、攻撃力が自慢の相手に対し、出足の鋭いタックルで止め続けた。ボール保持率が40%を下回るなど攻め込まれるも、前半39分にロック・ディクソンが相手4人をひきずりながらトライを奪うなど少ないチャンスをものにした。リーグ戦で2戦2敗だった相手に、決勝でリベンジを果たした。SRは来年から日本を拠点とするチームなど3チームが新たに参入し、18チームで争う。