卓球女子の平野美宇(15=JOCエリートアカデミー)が10日、ワールドツアー中国オープンを終え、開催地の成都から成田空港に帰国した。

 女子シングルス1回戦では、4月の世界選手権蘇州大会3位の木子(中国)に0-4のストレート負け。女子ダブルス1回戦でも、伊藤美誠(14=スターツ)との中3ペアで、優勝した中国ペアに0-3と完敗。「今回は何もいいところがなく、何もできないまま終わってしまった。(中国勢との)力の差はまだまだ縮まっていない」と肩を落とした。

 8日に発表された8月の世界ランクは、7月の18位から19位に後退した。18位に上がった平野早矢香にも抜かれ、日本人5位。9月上旬に発表される同ランク日本人上位2人に、16年リオデジャネイロ五輪のシングルス代表権が内定するが、8月のワールドツアー残り2戦での逆転は非常に難しくなった。「今までと同じように1戦1戦頑張るしかないです」。いつもの笑顔はなかった。