前日、セルビアに思わぬ敗戦を喫して目が覚めた世界女王の米国が、攻守に中国を圧倒した。

 世界ランキング3位の強敵にストレート勝ちし、キライ監督は「昨晩はストレスがたまったが、今夜はいい試合ができた」とうなずいた。

 リベロを除く平均身長で上回る相手アタッカーの攻撃を次々と防ぎ、リズムが生まれた。攻撃ではブロックの隙間を抜き、強打を打ち込んだ。この日チーム2番目の14点を奪ったヒルは「小さなプレーを一つ一つ大切にした結果」と胸を張った。今大会最大のライバルを下しチームが勢いづく勝利だが、監督は「先を考えるよりも次が重要」と気を緩めなかった。