世界ランク14位の日本代表が29日、同19位のウルグアイとテストマッチ(東京・秩父宮)を行い、40-0で完勝した。9月18日開幕のW杯イングランド大会を前にした最後の国内戦を完封勝利で締め、弾みをつけた。

 前半12分にFB五郎丸歩(29=ヤマハ発動機)がゴール右にトライを決めて先制した。その3分後には自陣からNO8ツイ・ヘンドリック(27=サントリー)が突破し、WTB松島幸太朗(22=サントリー)、SH田中史朗(30=パナソニック)とつないでSO小野晃征(28=サントリー)が右中間に飛びこんだ。いずれも日本らしいスピード感あるパス回しで、ウルグアイの守備を振り切った。

 その後も25分、後半も3トライを重ねて突き放した。この日は登録された23人全員が出場。ピンチらしいピンチはほとんどなく、80分の大半を相手陣内でプレーした。試合を見守ったエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC・55)は「よくなった。いい攻撃をしていた」と満足そうに話した。

 これでW杯への実戦での選手のアピール競争は終了。現在40人の代表候補選手から31日に最終メンバー31人が決まり、9月1日に開催地のイングランドに向け、出発する。