今季の公式戦初戦となったこの試合は、7月23日に死去した元慶大ラグビー部監督の上田昭夫氏(享年62)の追悼試合として、試合前に黙とうが行われた。

 慶大の選手たちはタイガージャージーの右肩に黒い喪章をつけてプレーした。

 試合を見守った渡瀬ゼネラルマネジャーは現役時代、上田監督のもとFBとして85年の日本選手権を制した。「上田さんがこの試合を見たら、もっとボール争奪戦で前に出ろと言うでしょう。基本に忠実な方だった」と懐かしむように話した。

 矢川主将は肩のケガの影響で出場しなかったが、6日開幕の関東大学対抗戦初戦の筑波大戦(13日、秩父宮)には復帰できる見通しだ。約1週間後に迫ったシーズンに向けて「まだまだ課題はある。1発で守備を抜かれてしまったり、規律がまだ不十分。コミュニケーション不足なところがある。自分が入ってそこをよくしていきたい」と話した。